柔道整復は、「接骨」や「ほねつぎ」と呼ばれ、古くから庶民に親しまれ、信頼されてきた日本の伝統医療で、歴史的に伝承されてきた柔道整復の技術と西洋医学の知識に基づき、人体の骨・関節・筋腱等の軟部組織の損傷に対して保存療法(手術をしない療法)で治療を行います。
柔道整復の適応は骨折・脱臼(応急処置)、打撲、捻挫や軟部組織損傷などに対して行われ、柔道整復術として整復、固定、後療法を施します。
WHO「伝統医療と相補・代替医療に関する報告」
外科的手術をせず、患者の持つ自然治癒力を最大限引き出すことから、身体にやさしい保存的療法として評価が高まっており、2001年2月のWHO「伝統医療と相補・代替医療に関する報告」にも柔道整復師が紹介されています。
整復
徒手での整復を基本とし、骨折や脱臼の応急処置、または捻挫による関節のズレ等を戻します。
固定
金属副子・厚紙副子・ギプス等の硬性の材料のものや、包帯・三角巾・絆創膏等の軟性の材料を用い、患部の動揺の防止や安静をはかり疼痛や腫脹を少なくします。
後療法(手技療法・物理療法・運動療法)
手技療法は、硬化した筋肉の疼痛軽減や緩和、循環促進を目的とし、軽擦・伸張・振戦等の手技を用いて行います。
物理療法には低周波機器を用いた電気療法や、赤外線やホットパックによる温熱療法などがありま。
運動療法は、身体の一部が損傷を受けた場合に、その機能を回復したり、良い状態を維持するために運動を科学的に用いる療法です。